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>天文台について

 

ごあいさつ

 

 本国際文化交友会は昭和36年(1961年)に、文部省認可の財団法人として設立されました。その後、平成23年より公益財団法人に移行しました。本法人は英語名で(International Foundation for Cultural Harmony)とあるように、天文教育の普及、国際的な文化交流と調和をめざす目的を有しております。

 また、本法人は天文普及および国際文化交流を進めることによって、世界の平和と安寧の礎を築かんとするものであります。それぞれの国、それぞれの民族が、宗教、文化、習慣の違いを乗り越え、お互いが共存共栄できる世界の創造に貢献するものであります。 世界の国々の間で起るさまざまな問題は、お互いのエゴをぶつけ合い、自国の国益のみを追求する過程において発生しております。創立者中野與之助翁は経済(物質的)発展だけではなく、そこに精神的な豊かさを充実することで、車の両輪のようにバランスを保つことが出来ると言われております。日常生活に追われる日々において、天を仰ぎ、その文(メッセージ)を読み取ることで、人間に精神的な安らぎを齎すことにも繋がってきます。さらに、国際的な文化交流事業による世界の人々の相互理解と友好を促進することは、自国優先主義がまかり通る昨今の世界情勢の中にあって、その重要性を増しております。

 そこで本法人では、国際的な青少年の育成と交流事業を推進すると共に、「天文による青少年の情操教育」を推進しております。人間生活と密接に関係する太陽、月、星の運行をつぶさに観察し、より多くの人々へ天文の楽しさを普及し、また、人生の豊かさを体感できるような天文教育こそが、本法人の目指すところでもあります。

 本法人の天文部では、天文台を一般に公開し、太陽望遠鏡での観測、プラネタリウムの運営、地学資料館の展示、そして、「太陽・月・星のこよみ」等の資料を編纂するなど多岐にわたる天文観測及び天文教育を行っております。地域の人たちに支えられ、より多くの人たちに来館していただき、親しんでもらえるよう、職員一同一丸となって活動してまいりますので、今後とも引き続きご支援ご協力のほどお願い申し上げます。

 


公益財団法人 国際文化交友会 理事長:永石安明


月光天文台 台長:鶴谷律子